ファン待望の新作「DEATH NOTE 短編集」(小畑・大場)の感想(ネタバレあり)
こんにちは、rinkuruです。
今回はめずらしく漫画の書評を紹介していこうかなと思います。
今まであまり言ってきませんでしだが、実家のものもあわせると、3000冊ほどの漫画を所有する漫画一家の一員です。
そんな大の漫画好きの私ですが、先日書店に行くと、見過ごすことのできない一冊が。
タイトルは「DEATH NOTE 短編集」。
流石としか言えない画力…
2003年から2006年にかけて週刊少年ジャンプによって連載され、社会現象にもなった漫画「DEATH NOTE」の短編をあつめたものです。
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収録作品
収録作品は下記のようになっています。
●夜神月とLの結末のその後を描いた「Cキラ編」
●死神リュークと出逢った田中実が驚くべき方法でデスノートを使った「aキラ編」
●Lの日常と過去「L-One Day」「L-The Wammy's House」
●最初のデスノートの物語「鏡太郎編」
「aキラ編」「鏡太郎編」は読んだことはあったのですが、あらためて読むと、いろいろな気づきがあって面白かったです。
かなり盛りだくさんの内容ですが、収録作品ごとに感想とおすすめポイントをお伝えしていきます。
※少しだけネタバレがあるかもしれません、ご注意を。
夜神月とLの結末のその後を描いた「Cキラ編」
キラ(夜神月)とニアとの決着から3年後の物語で、高齢者をデスノートの力で次々と殺していく、新たな「キラ」が日本に出現するという話です。
高齢者がいなくなることで、日本の高齢化問題、年金問題がなくなり、一部の人間は新たな「キラ」を神格化するようになる、というのが原作の大場つぐみ先生らしい社会風刺だなぁと感心されました。
また、原作の「DEATH NOTE」では明かされなかったLやニアの信念がかいま見え、これを知った上で原作を読み返すと新しい気づきが生まれそうだなと感じました。
実家にかえったら読み返そっと。
死神リュークと出逢った田中実が驚くべき方法でデスノートを使った「aキラ編」
この「aキラ編」が個人的なおすすめ作品です。
こちらは全国中学生知能テスト、3年連続1位の少年にリュークがDEATH NOTEを与えるところからはじまります。
リュークは夜神月のように自分を楽しませてくれるような使い方を期待していました。
しかし、少年は人殺しをしようとはせず、DEATH NOTEを売るという選択をし…といった話です。
命のやり取りはないものの、天才中学生の発想のおもしろさにワクワクしています。
ラストも秀逸で、「DEATH NOTE」らしさ全開でした。
魅力的なストーリーをつくりだす大葉つぐみさんの脳内がどうなっているか見てみたいいですね。
ちなみに、各国の首脳として安○総理やト○ンプ大統領も出てきており、よく特徴をつかんでいておもしろいので注目です。
Lの日常と過去「L-One Day」「L-The Wammy's House」
「L-One Day」には大人のLの日常が、「L-The Wammy's House」にはLの幼少期が書かれています。
どちらも5ページほどの短い話となっていますが、Lの人となりがよく分かる内容となっています。
原作では「Lすげぇ!!」と驚かせれてばかりでしたが、Lの情けない部分も見て取れ、親近感がわいてくるような話です。
L推しの方は必見ですね。
最初のデスノートの物語「鏡太郎編」
この作品は「DEATH NOTE」のもとになった読み切り作品です。
「DEATH NOTE」がダークヒーロー的なキラが悪人をさばいていくブラックテイストな作品であるのとは裏腹に、この「鏡太郎編」はコメディのような軽い内容となっています。
もちろんDEATH NOTEはでてきますし、人も死ぬのですが、最後はめでたしめでたしの内容でハッピーエンドを迎えます。
デスイレイサーなんてゆうちょっと突っ込みたくなるような代物も登場し、良い意味で小畑&大場タッグぽくなくて、個人的には好きです。
まとめ
いかがでしたか?
「DEATH NOTE」を読んだことある方、好きな方なら必見の内容となっていると思います。
小畑健&大場つぐみタッグの作品は「DEATH NOTE」「バクマン。」「プラチナエンド」と、どれも外れがないですよね。
つい先日、「プラチナエンド」も完結を迎えましたので、次の作品が待ちどおしいです。
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